荒川アンダー・ザ・スカイ

荒川の広い畑

2011年9月、埼玉県北本市に単身赴任することになった。転職したのだ。それで平日は埼玉、土日は相模原という生活になった。高速道路を使えば最短1時間半で通えるが、自転車に乗る時間が無くなる事を考えると埼玉に住むことを決めた。今から考えても基準はやっぱり自転車に乗る生活最優先だったのが我ながら笑える。

埼玉での生活は一変した。通勤がほとんど無いのだ。住む所を新しく決められる訳だから、迷わず会社の近くを選んだ。自転車で10分の距離だ。もう一つ希望があったが、そちらの方はかなわなかった。周りに何もない辺鄙なところを希望したの。そもそもそんな所にアパートは作らない。今住んでいる所は近くにスーパーもドラッグストアもコンビニもあるが、さすが埼玉、アパートから直接田んぼだって見える。

前の会社は川崎にあり、相模原から1時間40分くらいかけて毎日自転車通勤していた。それはそれでハードでストイックでちょっぴり楽しい自転車生活ではあった。それが埼玉に来て自転車通勤がほとんど無い。毎日1500kcalくらいあった運動量が無くなる。いきなり運動をしなくなると体調が崩れるという心配から、毎朝サイクリングをすることにした。

埼玉の住居からはロードで15分も走れば荒川に着く。荒川も埼玉の北の方まで来ると両岸には広い畑や田んぼが延々と広がっている。遮るものが何もなく、空というものはこんなに広かったのかと改めて思えるほどだ。農道はどこまでもまっすぐ伸びているし、快適なサイクリングロードまである。

こうして荒川での自転車生活がはじまった。

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